目的宣言文づくりのための素地を整える3つのエクササイズを終わり、次の3つの枠組みに書き込む作業です。
前提条件は3つのエクササイズにあったとおり、自分が「経済的に自立」していることと、「自分が選んだ通りの生活ができる」と考えることでした。
この前提に立って3つの枠組みを完成させていきましょう。
- 活動
最も楽しみながら注力できる、3~4つの活動について述べる。
■ キャリアップ、パーソナルビジネスモデルに関するメソドロジーの情報を、自身の体験に基づいて、ブログで発信する。
■ メソドロジーを有効にするための支援ツール(ワークシート、フレームワークなど)を開発、提供する。
■ パーソナルビジネスモデル構築で個人のブレークスルーを支援するための、ワークショップや個別指導などの依頼を引き受ける。 - 人
一緒に過ごしたい人やグループについて、述べる。
■ 私のブログの趣旨に共感する人、自らパーソナルビジネスモデル構築のメソッドを学ぼうとする人たちと共に、メソッドの普及と活用を促進していく。
■ メソッドの実践者は、自分の体験(プロフィール、メリット、デメリット、作業ポイント、成果の上がった考え方など)をこのサイトで語ることができる。 - 支援
あなたは、どのように人を助けているでしょうか?具体的にどうのように役だっているか、動詞を3~4つ使って、説明する。
■ 無料で提供できるツールを開発し、試し、提供する。
■ 関心をよせるサイト訪問者のメソッドについての問い合わせに気軽に応じ、誠実な回答を行う。
■ 実践者はメソッドに取り組むことによって、従来の仕事への姿勢や価値観に変容が起き、キャリアアップの成果を上げる。
■ NPOや個人に対してワークショップ、講師として教育・指導することを中心に、有料支援している。
私の場合、当ブログの運営者として、自らの立場で「何ができているか」に絞って書いてみました。
そういう意味では、目的宣言文づくりのための3つのエクササイズとはかけ離れ気味ですね。また、整合性が取れていないとも言えます。
しかし、私の子供時代からの関心ごと、傾向性、社会人時代の仕事における満足と充実感を覚えた主な活動とは重なっているように思えます。
バラバラなところがあると、キー・リソースとキー・アクティビティにバランスを欠き、迷いが生じて楽しみながら注力などできなくなるでしょう。
当然、顧客与える価値さえ見しなってしまうことになります。顧客が誰かさえ不明になってくることでしょう。自己満足で終わるということですね。これはきちんと留意しなくてはいけないと思っています。
そのための目的宣言文づくりでもあるわけです。
さあ、いよいよ最終ステップです。
次のような文章をつくってみます。
「私はこの活動を通して、この人を助けたい」
この文章をつくるために、下図の表(ワークシート)に書き入れてみます。
ステップ1の作業の3つの枠組みに書いた動詞および名詞を、この表に書き入れてみましょう。
私はステップ1の作業で行ってつくった文章を、まずは表に該当すると思われる箇所にコピーしました。(下図。クリックすると拡大されます)
次に、動詞、名詞だけを抜き出してみました。(下図。クリックすると拡大されます)
つなげて読むと変な文章ですが、何をしたのか明確にわかりますね。この表をネタにして、次のような目的宣言文の文章を作りました。
私は、開発・提供、開催、教育・指導することで、共感し、学ぼうとする人や個人の実践者を、キャリアアップの成果を出してもらうために、支援(手助け)をしたい。
私自身の主たる活動の方向付けができているのではないでしょうか。
開発・提供するのは、パーソナルビジネスモデル構築のためのワークシートなどのツールですね。開催とは、ワークショップのことで、教育・指導とは、パーソナルビジネスモデルのメソッドについて理解を深めるための活動ですね。
文章を補足すると次のようになります。
私は、パーソナルビジネスモデル構築のためのワークシートなどのツールを開発・提供し、実践的なワークショップを開催し、メソッドの理解を深めるための教育・指導することで、共感し、学ぼうとする人や個人の実践者を、キャリアアップの成果を出してもらうために、支援(手助け)をしたい。
これで初期の目的宣言文の完成です。
もう一捻りしておきましょう。
私は、パーソナルビジネスモデル構築に共感し、学ぼうとチャレンジする人にキャリアアップの成果を出してもらうための支援(手助け)をしたい。
主たる活動は次のとおりです。
パーソナルビジネスモデル構築のために、
- 必要なワークシートなどのツールを開発・提供します。
- 実践的ワークショップを開催します。
- メソッドの理解を深めるために教育・指導を行います。
色々なエクササイズを通して、自分を見つめ直しながらここまで進んできました。目的宣言を目の当たりにして、こういうことなら最初から分かっていたよ、という印象を受けるかもしれません。私自身もそう感じています。しかし、キー・リソースについての自分を理解する試みは決して無駄になっていないと思います。
一つひとつのエクササイズでは、自分を見つめなおしながら進めてきました。エクササイズで繰り返し行ってきた思考の成果は、自分のビジネスモデルの裏付けなっています。
前に進むことを諦めなければ、ビジネス推進の力強い駆動力になると思っています。
目的をもつことは、途中の悩みや苦しみを甘露に変えていくような気がします。
さて、この目的宣言を自分のパーソナルビジネスモデル・キャンバスに取り入れなくてなりません。次回記事で確認しましょう。