主婦としてのキー・リソースを生かしたパーソナル・ビジネスモデル|日経新聞連載の「Wの未来」から

日経新聞で今週から連載開始の「Wの未来」は個人のビジネスモデルを考える上で大変興味深い内容ですね。(カバーストーリづくりの題材にもなります)

7日付の記事は、「私もサロネーズ 主婦力が開く新市場」として活躍している3人の主婦を紹介しています。

詳しい記事内容は日経新聞をお読みください。
なお、ブログ「未来に変化をもたらすツールを求めて」では、7日の記事の要約と私の感想を掲載しています。次のリンクです。
固定観念(メンタルモデル)を振り払え

さて、この記事に登場する一人、仲村美香(39)のパーソナル・ビジネスモデルを記事内容からキャンバスに落としこんでみました。

住まいの収納術伝授のサロネーズ

住まいの収納術伝授のサロネーズのビジネスモデル(日経記事より作成)

「キー・リソース」と「キー・アクティビティ」と「顧客」がしっかり結び付けれているのがわかります。互いに認め合う絆の太さや強さは、「与える価値」の顧客の評価によって決まってきます。

キー・リソースは顧客のために尽くし、役に立つ具体的なキー・アクティビティをもたらします。その活動が継続され、深まるほど与える価値がさらに増幅されてきます。

このような強力なパーソナル・ビジネスモデルの源泉はどこにあるのでしょうか。

連載を記事を読むと、主婦としての役割を果たしているなかで、自分の「好き」「興味」「関心」のある事柄が起爆剤になっているようです。

それは、住まいの収納術、料理、我が子のポートレートの撮り方であったりです。

主婦が主婦のために、生活に直結する「楽しみ」「快適さ」などを生活で得たノウハウを磨き上げて、教えているわけです。

主婦同士、共感が口コミを呼び、ブログなどのアクセス数が増え、出版社が書籍化して、好循環を招いているようです。記事にあるように、なかには収入が会社勤めのときを越え、テレビ出演までしている方もいます。

記事の最後では次のように締めくくっています。

料理や手芸にとどまらずライフスタイルや暮らしを彩る提案まで、家庭にこそ宝の山がある。主婦力を生かして社会に羽ばたく女性たち。その潜在力に共感し支持する主婦らもまた、同じように羽ばたく可能性を秘めている。そこに新たな市場が広がっている。

8日付の記事で私が注目したのは、彼女たちの動機です。医師と弁護士、中央省庁の女性キャリアを取り上げています。

WHO(世界保健機関)のメディカルオフィサー(外交特権を持つ専門職の頂点)を務める女性医師と、特許訴訟に取り組む女性弁護士の動機は?

高校時代、弟を脳腫瘍で亡くし、医師を志した。当初は外科医だったが「国際的に活躍でき、子どもたちとの時間も持てる場所」を求めて国立感染症研究所に転身。2002年にWHOに派遣され、重症急性呼吸器症候群(SARS)や鳥インフルの大流行に遭い、情報を集め各国からの問い合わせに分単位で対応する経験を積んだ。(進藤奈邦子・50)

両親が裁判で負けて家を失ったことなどを見聞きし「自分が信じることを貫くには戦うすべを身につけないと」と感じて育った。法律知識を武器に選び、大学3年の時に日本の司法試験に当時最年少で合格。(矢嶋雅子・44)

体験発表とキャンバスのキー・リソース

体験したこと、経験したことが、その人ならではの「ひとつの道」を指し示しています。

よく「経験は財産」と言われます。自分を形作っている大切な要素です。

キー・リソースは私たち自身そのものであることを再認識しました。他にはないという当たり前ことを失念しがちです。あなたのキー・リソースは自分の外や周囲にはない。

自分をしっかり見つめることのポイントはここにあったのですね。

よく自己紹介の場面に遭遇します。名前・勤務先・やっている仕事・出身地などのほかに、ちょっとした体験話をされる方もいます。妙に印象深かったりします。

あなたの現在のパーソナルビジネスモデル・キャンバスは、あなた自身の体験発表の場のような気もします。

キー・リソースとして、資格について次のように書いています。

資格や知識といった武器を手にすれば、性別に関係なく、どこまでも闘える。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする