時計の修理はどこに?

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時計店を探すのは難しい。特に地方ではそうではないだろうか。

最後に腕時計を買ったのは、確か30年以上も前だろう。

ちょうど転職したときだ。今まで時間を特に気にしていなかったので、会社員「らしく」なろうと思ったからだ。
時計を買い、身につけることがまだ一種のステータスのようなものがあった。
時計、背広、革靴、眼鏡がずっと長く使うもので、まだ貴重(高級)品だった時代だ。

その時計を5、6年使っていたころから、電池式の安価な時計が大型量販店で消耗品のように売られ始めた。
スウォッチという類だ。このころから町の時計屋さんの経営は難しくなっていったようだ。

そして、携帯電話が登場した。
私のように単に時間が分かればいいと思っている人間には、時計は必要なくなった。
しかも、カメラ機能も付き、メールでのコミュニケーションをとれるようになった。

年に数回帰省することがある。
ほかの地方と同じように、賑わいを見せていた商店街はシャッター街に変わり、目貫通りにあった時計店の看板は色あせて、閉店したままだ。

昔の時計は修理が必要だ。
形見の時計や愛着のある時計はどこに修理を依頼すればいいのだろう。
すぐにはわからない。

【時計 修理】のワードで、ネット検索すると、関連する情報は約1,040,000件あると表示される。
選ぶのも大変だ。たとえ選んでみたものの信頼できるかどうかわからない。住んでいる場所とは縁遠いところだと頼みにくい。
しょうがないから動かなくなってしまった時計をどこかにしまっておくことになる。

時計修理の市場はどのくらいあるのか判然としない。
近年高級時計の市場が拡大しているようなので、修理案件も併せて増えていると思われる。
ブランド品と昔ながらの時計では、おのずと修理の内容も違うだろう。
取り扱う部品も違うはずだ。

どこに問合せたら、一発で正解が出るのだろう。

また、時計はアクセサリー、宝飾品としても人気があり、時計としての機能以上にデザインが重視され、手作り品も供給されいる。
販売だけではなく、修理にも需要がある。

販売だけの商いから高度な修理技術を身につけている修理工のいる店というポジショニングもある。
このポジショニングはさらに様々に細分化されるだろう。

たとえば、

・ブランド品専門修理
・昔ながらローテク時計修理

商品の分類からは
・腕時計
・クロック
・IT時計

アップルウォッチが突然登場してきた。
時計業界はクオーツから始まった技術革新の影響と従来のローテク時計の存在があり、二極分化にも見える。

これからもITなどの技術革新で環境は激変していくだろう。
こうした環境変化にいち早く対応し、修理技術に磨きをかけたところは、修理専門へ業態転換していることだろう。
さらに商いを継続していくためには、今までの修理技術の資産化、伝承とともに、新たな技術の理解も必要になり、修理工(技術者)の育成は欠かせない。

これが「キーリソース」だ。

同等に大切なのが、どのように顧客に伝えていくのかという「チャネル」の開拓だ。
そして、顧客とどのようにつながっていくのかという「顧客との関係構築」についての戦略だ。
全般としては、修理いらずになっていくかもしれない。

リソースはあっても、何をどのように伝え、どのような関係構築を目指していくのかが、明確にしていかなければならない。

■ 参考情報
日本時計協会
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日本時計修理センター

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