キャリア・プランシートの文章をパーソナルビジネスモデル・キャンバスに落とし込んでみる

次の文章は、「ジョブ・カード講習テキスト(ジョブ・カード編)」で取り上げてられているものです。
この文章は、「職務経歴書シート」を書き上げ、それに基づいて「仕事の振り返りシート」を利用して、キャリアコンサルタントあるいはジョブ・カード作成アドバイザーのアドバイスを受けながら、今後のキャリア・プランを書き上げたものと推察されます。併せて「資格・免許シート」も当然作成したことでしょう。

私はまだ専門分野と呼べるものを持っていないが、専門性を生かした仕事をしたいと思っています。
これまでの職業経験の中では、アルバイトではあったが、〇〇株式会社において商品管理業務に従事し、自分は物流関係の職務に関心が強いことを認識しました。これを受けて、〇〇株式会社の有期実習型訓練(国際物流コース)を受講した。訓練中に以前アルバイトで身につけていたマナーや、会社組織の仕組みを思い出し、これがその後の訓練に活かされたと思います。
このときの経験を評価され、〇〇株式会社に正社員として就職しました。家族からは経済的な自立を求められていたが、それには応えられたと思います。
現在は物流現場のオペレーションに従事しています。仕事で必要なことを理解して取り組むのは得意なので、まだ就職したばかりだが、訓練の経験と就職後の経験を活かせていると思います。
訓練の頃から説明や意見を述べることが不得手であることの指摘を受けていることから、話をするときに何が説明のポイントになるのか気を付けて話すようにしています。まだ上手くできているとは言えないが、上司から先輩の話し方を真似してみるとよいとアドバイスをいただき、また先輩からも助言をいただき、よくなってきていると褒めていただきました。
上司、先輩に恵まれ、仕事は順調にできています。今後もこの会社で物流関係のキャリアを積んでいきたい。
まずは日本ロジステックス協会の物流技術管理士の資格取得を目指して、日々の業務と各種参考文献により知識の習得に努めています。
将来は物流の専門性を有しつつ企業経営に参加できるような人材になりたい。このため、在学中に修得した簿記に関する知識を深めたうえで、物流コストに関する知識、会社の予算・実績管理や差異分析、経理処理に係る簿記や関連法令、作業生産性や品質管理の指標設定等に係る知識を習得したい。

私の加筆を含めて下図のようにパーソナルビジネスモデル・キャンバスに表現しなおしてみました。
図をクリックすると拡大表示されます。

pbm_jc

キャンバスで俯瞰し、曖昧さをなくしていく

いかがでしょうか。
このように文章ばかり続く内容を、パーソナルビジネスモデル・キャンバスの9つのブロックに配置してみると、さらに本人の希望する将来の方向付けが俯瞰できるのではないでしょうか。

いま、未来に向かって、何をいつまでにすればよいのかも明確になってきます。
動機付けも本当に本人が満足いくものになっているでしょうか。
ワクワクして、取り組んでいけるでしょうか。
何よりも、自分のキーリソースを明らかにしているでしょうか。
9つのブロックにあいまいなところはないでしょうか。

9つのブロックで考えていくだけでも、多くの気付きがもたらされるのではないでしょうか。
キャリア・プランシートのような長い文章化されたものは一見整合性が取れているように感じます。キャンバスに落とし仕込んでみると、論理的、構造的にパーソナルビジネスモデルが機能していくかどうか、議論の余地が出てくる場合もあります。
なによりも自分が自分の仕事と人生をいかにデザインしていくか楽しくなってきます。いつもこのキャンバスのイメージが自分主役のワーク&ライフ(仕事と人生)のドライビング・フォース(駆動力)になってくるのではないでしょうか。

パーソナルビジネスモデル・キャンバスからキャリア・プランシートへ

さて、パーソナルビジネスモデル・キャンバスからスタートすることも可能になると思います。
「職務経歴書シート」を作成し、「仕事の振り返りシート」で自分の強みなどを確認できます。
「資格・免許シート」で各種研修などを把握できると思います。
これらをもとにして、キャンバスの「キーリソース」を明らかにし、「キーアクティビティ」を記述し、顧客を明確にして、「与える価値」を創り上げていくという方法もあります。その後、キャリア・プランシートを書き上げていくというものです。

目的宣言文をつくってみる

ちなみに、この事例の目的宣言文を、上記の引用した文章から作成してみました。このフレーズはキャンバスを元にして、簡潔に表現しました。「私」はどんな人なのかを表していますね。

私のビジネスモデルの目的宣言文
「私は、顧客(上司、先輩、直接・間接的な取引先、エンドユーザー)のために物流技術管理士として、生産性・品質向上などに寄与し、企業経営に参加できるような人材です」

さらに、短縮すると、

「私は、物流技術管理士として、生産性・品質向上などに寄与し、企業経営に参加する」

そのためには、次のようなアクションを起こしていく。

  • 物流技術管理士の資格を取得する
  • 生産性・品質向上の具体策を提案し、実現のリーダーシップをとる
  • 企業経営について、市場環境、人材育成に積極的に関わっていく

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする