考え方のコツを身につけて、豊かで丁寧な仕事と生活を

あなたは毎日すっきりと仕事に取り組めていますか?
マイペースで、環境に振り回されずに、前に進めていますか?

少しでもしっくりこない仕事を続けているなら、ぜひこの本を手に取ってみてください。

仕事や人生に向き合う「常識」を理解することにつながることでしょう。

この常識は「○○術」と言われたり、「○〇のコツ」と言われたりします。
常識と表現しましたから、当たり前ということです。
最近は当たり前と思っていることがそうでない場合が多くて、戸惑うこともあります。
そういう時代ですから、常識がたいそうなノウハウのようにもてはやされるのかもしれません。

環境変化が激しく、技術革新の進展が速い今の時代だからこそ、当たり前の考え方、
物事の捉え方の必要性が高まっているともいえます。

見事にそのニーズに答えてくれているのが本書だと思います。

『考え方のコツ』松浦弥太郎著 朝日文庫

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著者は『暮らしの手帳』の編集長です。

この手の本には、実際のビジネス現場から距離のある方の本がたくさんあります。
著者はビジネス現場を持ち、悪戦苦闘を楽しんでいるかのようです。
そのようなキャリアを積み上げてきているからこそ、聞くに値できる内容だと思います。

コツはなかなか教えてくれない。
学校ではもちろん教えられない。
社会の中で煩悶しながら、様々な人との出会い、身に付いていくものです。
ちょっとでも油断して若い時を過ごすと、このコツを身につけることなくして、
惜しいと思う人生を味わうことになります。
コツはおいしい料理のスパイなのかもしれません。
なくてはならないものです。

検索してすぐに探さず、要約的な情報を遠ざけて、じっくりとこの一書を味わってください。

本書の構成を紹介します。

■思考術
<何でも知っている人ではなく、何でも考える人になる>
■想像術
<面ではなく、たくさんの点をイメージする>
■コミュニケーション術
<群れの中で群れに飲み込まれない泳ぎ方とは>
■時間管理術
<時間に好かれ、時間を見方につける>
■グローバル術
<メンバーではなくプレイヤーとして働く>

全部で35編の「考えるコツ」を提案しています。

想像術の中に、「目の前のことにしっかり向き合う」という一文があります。

著者の現在は、「こうなりたい」「こうなろう」と決意してやったことではないと言います。

「なりたい自分」を想像して、きちんと計画してコツコツやっていくより、
今、目の前にあることをしっかり努めて、流れに身を任せた方がうまくいくと僕は思っています。
ビジョンを持ち、計画どおりに努力するのも一つの方法ですが、
ぱっとしない結果に終わる気がします。
なぜなら、自分が想像した以上のことができなくなってしまうためです。
「今、自分が社会のためにできることは何だろう?」
「今、自分のできることで、人に喜んでもらえることは何だろう?」
この二つの質問を、起きることすべてに投げかける。
出合ったこと、出会った人すべてに対して想像してみる。
今、自分の目の前のことにできる限りの力を尽くす。
そうすると出会いから化学反応が起きます。
その連鎖によって、未来は広がっていきます。

僕も仕事柄そうですが、未来のあるビジョンや目標に焦点を定めて、計画を立ててことを進めよう、というタイプです。
しかしながら、このビジョンや目標を立てるのは、それ自体が目的になってしまいがちです。
目の前の現実から目をそらしがちになることもあります。

ビジョンや目標を否定しているわけではありません。
それに縛られて、足元が不安定であってはならない、こう言っているような気がします。

パーソナルビジネスモデルでも、未来にばかり目をやっているわけではありません。
今の自分はどんなリソースを持ってるのかという現実をきちんと直視します。
そこからすべてが始まります。

突然、サイエンスフィクションのように未来に行くタイムマシンはありません。
あっという間に遠くの違う場所にワープはできません。
日々の積み重ねがエンジン、駆動力になっているはずです。

著者はそのことを、「良き生活習慣」と言っています。
具体的には、
早寝早起き、十分な睡眠をとる、決まった時間に食事をする、体にいいものを食べる、自分の心と体を休息させる方法を知る、といったことです。
これが前提だと。

「今、自分が社会のためにできることは何だろう?」
「今、自分のできることで、人に喜んでもらえることは何だろう?」

この二つの質問を、自分に投げかけてみると、
やらなければならないことがたくさんありますね。

パーソナルビジネスモデル・キャンバスに描くのは、
この二つのクエスチョンに答えていくことでもあります。

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