ビジネスモデル・キャンバスを描く4つのステップ
ビジネスモデル・キャンバスの特徴はなんだろう?
パーソナルビジネスモデルを考えていく上で、書籍『ビジネスモデルジェネレーション(BMG)』で伝えていることがあります。
- 視覚的でフリーハンドで描ける
- 直感的に組織を理解することができる
- キャンバスは組織を把握するための共通言語
- キャンバスを用いて議論することで、理解、議論、創造、分析を深めることができる
個人にとってもこの特徴は確認できます。
一人でキャンバスに向かって描くこんでいくのは自分を見つめる深さや広さに限界がありますので、モデルを構築しようとする同士が、互いに議論しながら自らのキャンバスの理解を深めることはとても有意義なことです。
4つのスッテプでキャンバスを描く
さて、BMGでも『ビジネスモデルYOU(BMY)』でも次の4つのスッテプでキャンバスを描き、ブラッシュアップしていきます。
- Draw 現状把握(現状モデルをキャンバスに描く)
- Reflect 見直し・熟考(現状でよいのか?問題・課題を抽出)
- Revise 修正(イノベーションに向けた修正と反映)
- Act 実行・検証(モデル化内容を現場で実行・検証)
私もそうですが、おそらくキャンバスを描こうとする多くの人は、未来に目を向けてしまうようです。
まずは現状ですね。今の自分のモデルを冷静に見つめ、現状把握することが大事です。現状を把握することで、キャンバスのどこにボトルネックがあるのか想定できるようになります。また、不明確な(スッキリしない、手がスムーズに動かない)ブロックなどが分かります。
「熟考」のステップに向かって
キャンバスを描く目的は、人生をより良く生きるためです。ここで放り投げたりしないでください。
その中で、自ずと問題や課題に気がついたりすることがあります。すぐにメモしておきましょう。熟考のステップで役に立ちます。
現状把握のステップは初めてキャンバスを描くので多くの戸惑いや勘違いが生じます。『ビジネスモデルYOU』を精読しながら進めましょう。
「熟考」のステップが一番苦しい(試行錯誤する)ところですね。
噴き出してくる問題や課題と向き合わなければなりません。自分という人間をもっと理解するように、深く見つめる行為もしなければなりません。
「熟考」のステップで蘇るような、生まれ変わるような感覚を覚えることでしょう。
ボトルネットとは
(知っていると便利な言葉の意味)
「物事の最大限度を決定する要因」「制約」などの意味で使用され、目的を達成する際に障害や問題となる部分を「ボトルネック」と呼ぶ。
発見する
ボトルネックを発見するオーソドックスな方法:現在の問題点を考えつく限り書き出してそれらを重要度別に分類する。書き出した問題点の中で最も重要度が高い問題点がボトルネックになっている。最も影響を与えている問題点はどこかを明確にする。
改善する
ボトルネックを特定したら、改善作業を行う。できるだけ最大の効果が得られるように改善を図る。改善方法の決定には、考えられる限りの解決策を書き出し、最も理想的な解決策を決定する。どのような原因でボトルネックが発生しているのかを見極め、改善していくう。
新たに発生する
改善を行って効果が出ても、その箇所のみの改善にとどまらないように注意する必要。
ボトルネックが改善された箇所の作業量が向上すると、ボトルネックではなくなり別の箇所がボトルネックとなることがある。
「次のボトルネックはどこか」を意識することが重要。
発見・改善・発生のサイクルを繰り返す
「ボトルネックの発見・改善・新たなボトルネックの発見」の一連のサイクルを繰り返すことで、常に全体の適正、効率化を目指すことができる。