＜3＞私はどんな人？いつくかの役割を担う自分はどんな人だろう？10枚のメモ用紙を用意する
「私はどんな人？」という本質的な問いについて、『ビジネスモデルYOU』では、ディック・ボウルズの効果的な方法を紹介しています。
あなたには複数の役割がある
取り組む上でのヒントは、、自分の役割で「私はどんな人？」を定義してみることです。
役割というのは、私は「父（母）」「息子（娘）」「配偶者」「兄弟姉妹」「○○会社の営業担当の管理職」「△△の趣味の愛好者」などという具合です。
10枚のメモ用紙であなたはどんな人かを探る
それでは、その手順を確認してみましょう。
- 何も書いていないメモ用紙を10枚以上用意する。
紙の大きさは、A4用紙を16分割した位のものでいいだろう。太いペンで文字を書く場合にはこの2倍くらいか。とにかく10枚以上用意する。
- 一枚一枚に「私はどんな人？」と紙の上部に書く。
その下に、あなたの複数の役割を書きます。「私はどんな人？父親」とか書きます。
役割は例えば、夫とか恋人、子供がいれば父親、息子、会社員（職種では法人営業、人事課など）、趣味など（釣りの愛好家、アウトドアが好き、ビジネス書籍をよく読む、歴書が好きなど）、結構あるものです。 - 「私はどんな人？」か、を書いていく。
それぞれの役割の中で、自分が何にワクワクするかを書いてみます。
- 書き終わったら、次の2点について、書いた答えを膨らませてみる。
・なぜ、その答えを書いたのか？
・その答えに関連して、なにかワクワクすることがあるか？ - 全て書き終わったら、どの紙が自分にとって大切か検討する。
大切さの優先順位をつけ、最も重要なアイデンティティはどれだろうか？
最も重要な紙を一番上にして並び替え、重ねていく。最も重要でない紙が一番下になる。 - 共通項（共通している点）を書きだしてみる。
重ねられた10枚の紙に戻り、自分をワクワクさせるものについて何を書いたか見てみる。
10枚の紙に共通項はありますか？もう一枚紙を用意し、共通項を書きだしてみます。
共通する点として書き出されたことを眺めてみると、あなたがどんな人かを端的に表していませんか。 - 私はどんな人？
「私は」から始まる文章で自分を表現します。
共通する点などから、あなたはどんな人なのか、を考えて、文章にしてみましょう。
このエクササイズでは、書籍『ビジネスモデルYOU』で次のようにコメントしています。
ほら、どうです！自分がワクワク、満足、そして周りに役だっていると感じるための、理想の仕事やキャリア、自分の使命に取り組む上でなくてはならないものが、示されているでしょう。
あなたの役割を試しにキャンバスに落とし込んでみると
よくどんな仕事をしていますか？と聞かれることが多いですね。
この質問には、あなたはどんな人ですか？という思いが込められているような気がします。
仕事を聞かれて名刺を渡して、説明をくわえながら、こんな仕事をしていますという会話をしますね。
でも、本当の興味は人そのものにあるのではないでしょうか。
人にはそれぞれいろんな役割があります。
どんな役割があるか、ちょっと挙げてみます。あなたの属性といっていいものもあります。
いずれの役割にも、あなたの「顧客」がいて、使う「リソース」、行う「アクティビティ」、実現する「与える価値」などは異なります。
父、母
夫、妻
息子、娘
〇〇会社の〇〇部（課）の社員
友人、同志、〇〇コミュニティの仲間、
市民、県民、国民、日本人
10枚のメモで書いた複数の役割のうちの一つを選んでキャンバスを描いてみましょう。
試しに、父、母、息子、娘のいずれかの役割をキャンバスに描いてみましょう。
きちんとあなたの役割としての機能を果たしているでしょうか。与える価値を実現しているでしょうか。
描いて得られた気付きでこれからを変えられる
描いていく中で、気がつくことがあります。描いていく行為は、あなた自身の内面を観察することでもあります。見つめ直すことでもあります。
その気付きはキャンバスに変更を求めていることでしょうか。
自分の役割を果たすために、9つのブロックのどこを変更すればいいのでしょうか。変更（改善）すると、他のブロックで直さなければいけない事があるでしょうか。
新たな目標が生まれたのではありませんか。
こうしてパーソナルビジネスモデル・キャンバスを利用してみると、自分自身のことを見つめなおしていくユニークな道具になります。
自分自身がどんな人になっていくのかも理解できませんか。
