キャリアの選択を決めているのはなんだろう?周囲の期待などより、自分の関心事にフォーカスできないだろうか
次の質問に答えられるでしょうか。
あなたの答えを少し考えてみましょう。
自分は何をしたいのか、を知っている?
即答できる人は少ないのではないでしょうか。
なぜでしょう?
私たちはあまりにも自分の周囲の期待や環境に合わせすぎてはいないでしょうか?
周囲の雰囲気や発する言葉を取り入れすぎていないでしょうか?
こんな疑問が湧いてきます。
だからすぐに言葉に出来ない状態ではないでしょうか。
書籍『ビジネスモデルYOU』では、子供の頃を思い出してみるエクササイズを勧めています。
子供ころから今までをみると、次のようなの状態ではないかと説明しています。
- 子供の頃は説明する言葉を持っていなかったが、何をしたいか知っていた。
- 子供の頃を過ぎて、自分の問いかけよりも、周囲の期待に耳を傾けるようになった。
- 自分のキャリアや価値観は、周囲の期待によるものなのかもしれない。
こうした状態から抜け出るために、やってみる価値があるエクササイズは、「20歳以前の何処かの時点に戻って考えてみる。思い起こして書きだしてみる」ことです。
このエクササイズのポイントは、次のとおりです。
- 何をするのが好きだったのか。
- どんな活動を楽しんでいたのか。
- 強制される前の本来の自分の気質を思い出してみる。
- 何時間も没頭し、他のことすべてを忘れてしまうほど、幸せな気持ちにしてくれるものは何だったのか。
- 何をしている時に時間を忘れていたのか。
下図は私たちがキャリアの選択においていろんなプレッシャー受けていることをまとめたものです。
さまざまな雑音の中で私たちは生きています。
子供時代と大人である今とはたしかに環境が大きく変化しているし、全く異なります。時どきに私たちは、環境に合わせて生きてきていることは事実です。
順応してきたことを否定しているわけではありませんが、いま満足感を得られないのは、なにか自分とかけ離れたことが理由になっていないかと思い当たることがあります。
本来の自分ではない選択を続けていたのではないか、という思いがどこかに燻っています。この感情はなかなか無くなりません。
書籍『ビジネスモデルYOU』では、次のように指摘しています。
- 子供時代に熱中したことと、大人として満足することは相容れない、という思い込みがある。
- 子供時代の情熱を、ありきたりの目標のために捨ててしまっている。
- 自分の核となる個性、情熱、関心は子供時代とあまり変わらない。
- 子供の頃、好きだったことに根ざした夢を、どこかに隠し持っている。
子供の頃の同級生のその後を思い返してみましょう。彼らはどんな方向に歩いて行ったのでしょうか。そして、いま彼らはどんな人生を歩んでいるのでしょうか。
充足した生き方をしている人を見ると、少年時代、青年時代の夢を追求し続けていたり、その時の誓を貫いていたりしていませんか。