わたしはどんな人?自分の核となる関心ごとにフォーカスする6つの方法とは
ここで問題になるのは、「私はどんな人?」なのだろうということです。
身近な人(友人、同僚、配偶者)はどんな人だろうか。
性格、特技、スキル、能力、長所・短所、役割を把握できているだろうか。
人のこともそうだが、とりわけ自分自身のことはわからないものです。
自分を的確に表現することは難しい。
自分のことを知り、理解することができれば、遠回りせずに済むことが多いかもしれない。
周囲から当たり前と思われる価値観や目的、目標に左右されずに済みます。
自分の定めた目的に向かって目標を設定し、情熱を傾けた生き方ができます。
それでも人生にはいろいろな事情が起きてきます。
自分の軌道というものが見えているならば、そう簡単には外れはしないし、戻って来れます。
自己啓発や自己分析はネットで検索すると、多種多様でどれを選択すればいいのか迷ってしまいます。
書籍『ビジネスモデルYOU』では、そのなかでも取り組みやすく定評のあるものを扱っています。
書籍『ビジネスモデルYOU』では、最初のパーソナル・キャンバスをひと通り作り上げた次に、「あなたはどんな人?」というチャプターを設けています。
あなたのキーリソースを再確認するための作業です。
新たに仕事を創った一人の女性
チャプターのはじめに、ドックランナーという仕事を創りあげた女性の体験を取り上げています。
この女性のパーソナル・ビジネスモデル構築体験から、キーポイントを「あなたはどんな人か、を、何をするか、に落とし込む」ことだと強調しています。
そして印象深いのは彼女の考え方です。
「すぐに入ってくるお金」のために短期的な仕事に飛びつきたい誘惑は強かった。
・・・自分自身の、新たなビジネスモデルを創りたいという欲求が勝りました。
「職を失うまで、まるで自動運転状態」。なにも考えること無く働き詰めでした。
失業は、自分の仕事へのコントロールをを取り戻す最高の機会かもしれないと思ったのです。
私も失業の経験があります。
生活の土台が揺らぐ大変な危機が訪れ、孤独と焦燥感に苛まれます。
適切な自己認識のもとに、悠然としているべきでしたが、どうしても卑屈になったり、自暴自棄に陥ったり、未来に対して自信を失いかけてしまう。
生計が成り立たなくることの恐怖は想像以上にきつい。
家族がいたりすると、さらに苦悩は深い。
何事があっても富士のような悠然とした、どっかりとした土台、自分を先ずは築くことです。
確か吉川英治著『宮本武蔵』のなかにありました。
人はなんのために生きているのか。
そうれは幸福になるためだ。
幸せのひとつは自分が打ち込める良き仕事をもつことだ。
仕事を見出すことだ、発見することだ。
そう思ったものです。
自己認識を深める6つの方法
自己認識を深める方法として、書籍『ビジネスモデルYOU』ではいくつかの方法に取り組んでみることを勧めています。
紹介されいる方法は6つあり、概要は次のとおりです。
- 「ライフ・ホイール」を描く
- 「私はどんな人?」に答える
- 20歳以前の自分を思い出してみる
- 「ライフライン」を描く
- 個性と環境を理解するためのホランドの6つの傾向
- 自己発見エクササイズ「個人の資質リスト」
自分の核となる関心事を知る手がかりにする。
人には複数の役割がある。その役割ごとにキャンバスも存在する。キャンバスがあるということは、顧客が異なるということ。キーアクティビティとキーリソースのあり方も異なってくる。
子供時代、何をするのが好きだったのか?本来の自分の気質を思い出してみる。何をしている時に時間を忘れていたか?核となる関心事を前面に出してみることを推奨している。
仕事の満足度を決めるのは3つある。「関心」「スキルと能力」「個性」の3つを明確化、検討するために行う。それぞれを円に描き、3つが重なり合う部分がキャリアの「スイートスポット」と呼ばれている。
6つの傾向とは、「社会的」「研究的」「芸術的」「企業家的」「慣習的」「現実的」。ライフラインを描き、ワクワクした出来事をきちんと記述していくと、自分にふさわしい「活動」が見えてくる。いくつかの出来事には共通性があり、6つの傾向性に投影される。
友人同僚、家族と行う。自分の資質を表現する言葉がリスト化されている。これをもとに自分がどのように見られているかをヒアリングしてみる。
それぞれの方法については、私が実行してみた体験と合わせて紹介していこうと思っている。