「計画」を作るのか、「モデル」を作るのか

私たちは、何かするときに「計画」を立てようとします。
計画を立てることは意味のあることです。

 

計画を立てる意味があり、必要なことですが、
その前に確認しておくべきことがないでしょうか。

目的は何でしょうか?

計画を立てる目的はなんでしょう。
何ためでしょうか。

 

自分自身を変えたい。
この苦境をなんとしても脱したい。

 

こう切実に思えるときがあります。

 

環境の変化に適応、対応するために、
夢や希望を叶えるために、
未来のために適切な原因を作っていきたい。

自分を置き去りにしない

「計画を立てる」背景には、計画を立てる主体者(組織や個人)の存在があります。

 

個人において、自分自身を置き去りにして、実のある計画を立案できるでしょうか。
自分自身を置き去りにしてとは、自分自身を理解しないで、ということです。

 

今のキャリアに満足しているなら別ですが、
いや例えそうだとしても、
自分を含めて環境の変化は否応なく、キャリアの変更を求めてきます。

核となるあなたがどんな人か?

パーソナル・ビジネスモデルは、まず自分自身を理解するところからスタートします。

 

あなた自身がどんな人なのかをほっといて、
どんな計画を作ることができるのでしょう。
どんな働き方ができるでしょう。

 

核となる「自分」が不明確な計画は、果たして実りある未来をもたらしてくれるのでしょうか。
目標設定さえも適切さを欠き、通り一遍的になるのではないでしょうか。

 

自分はどんな人なのか(キーリソース)、
リソースから生まれるあなたならではの大事な取り組み(キーアクティビティ)があるはずです。
キーアクティビティはどう役に立ちたいか(与える価値)を浮き彫りにします。
与える価値は、いったい誰(あなたの顧客)の役立ちたいのかを明らかにします。

コアであるあなた自身からモデルは生まれる

このようにパーソナル・ビジネスモデルキャンバスは、あなたのビジネスモデルのコア部分と全体像を明確にします。
さらに、自分の「目的」、「価値観」が自ずとキャンバス上に表現されていきます。

 

自分は本当に何がしたいのか、何ができるのか、を考えざるを得なくなります。

 

こうしてできがっていくパーソナルビジネスモデル・キャンバスは、あなた自身であり、あなたのワークライフ・デザインにとってかけがいのない源泉になっていくことでしょう。

 

計画を立案するために欠かせないものが、ビジネスモデル・キャンバスに表現されます。
計画はこのモデルを、どのようにして実現していくのかから出発します。

 

このような考え方のほうが、大事なこと(標的)をはずさないことになるのではないでしょうか。
まずは、モデルを作りましょう。

モデルは普遍的ではないが、目的を指し示す方位磁石

モデルは普遍的ではありません。
環境変化に適応しなければなりませんので、変更・修正などは必要です。
それでもあなたの作ったモデル(キャンバス)は、あなたのワーク&ライフの羅針盤(方位磁石)になるはずです。

 

しかも、モデルを作っていく過程で、目的宣言文も作ります。
迷わない、ブレないあなた自身を発見することになります。

 

モデルを作って、キャリアの目的を宣言し、現場でモデルを検証して、目標を設定してその達成計画を立てよう。

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