ビジネスモデルとは、継続的に生計を立てる仕組みだ。モデリングにはキャンバスを使う
「ビジネスモデル」をどのように定義すべきだろうか?
書籍『ビジネスモデルYOU』では、次のふたつの主旨を強調している。
- 組織が財政的に存続するための論理
- 継続的に生計を立てる仕組み
1.は、会社などの組織、事業体のことです。
2.は、個人のことです。
書籍『ビジネスモデル・ジェネレーション』では若干上記とは違う観点で定義しています。
どのように価値を創造し、顧客に届けるかを論理的に記述したもの
調達、製造、販売、社内外組織まで、顧客に向かったマーケティングの全領域が論理的に、事業体の存続について説明されていなければならない。
企業の諸活動はその内部にとどまらず、内部組織や外部組織との関連性を分析し、統合するには、構造は複雑多岐にわたり、ビジネスモデル構築にいざ取り組もうとしたら、眩暈がしてきます。会社、事業というものの有機的な複雑さに驚いてしまいます。
何から手を付ければいいのか、どんな順番で何を成果とすべきなのか、ビジネスモデルの表現として適切な成果物とは何か、迷っている人も多い。
こうした状況をなんとか変えたいと思うのは誰も同じでしょう。取っ掛かりを求めている。経営企画やコンサルティング・ファームの得意分野でもありますが、その成果物は多種多様です。
彼らの作った成果物は、どうも本来の機能を発揮できないものになりつつあるようです。
こうした状況下で、登場してきたのが、『ビジネスモデル・ジェネレーション』であり『ビジネスモデルYOU』です。
「Canvas」(キャンバス)という、ビジネスモデルの概要設計図(鳥瞰図)を私たちに提供しています。
「Canvas」の9つの要素について、現状を分析し、議論し、仮説を置きながら、最終的に企業、個人のビジネスモデル「Canvas」を作り上げていく方法論です。
こうした思考や行動の枠組みがあることのメリットは大きい。
アイデアなどの発散だけに終始せずに、何らかの形で必ず収束するために、取り組んでいても先が見えます。
作りあげていくことに楽しみさえ感じてしまう。