実践的かつ具体的にモデルを改善するための「ピボット」

モデルの検証ために『ビジネスモデルYOU』では、「ピボット」という考え方を提示しています。

ピボットとは方向転換、軌道修正、調整

『ビジネスモデルYOU』からの引用:

ピボットとは、見込み客のフィードバックに応じて行動をとることで――あなたのモデルをもう一度観見直し、いくつかのブロックの修正により、改善していくことを意味します。顧客が満足していない時に、あなたがとるべき適切な方法です。


「ピボット」をバスケットボールなどで使われる用語として記憶している方も多いでしょう。相手の動きに対してボールを持った状態で、軸足を中心にクルッと方向転換して、味方にパスを出したりします。

 

転じて、企業などが軌道修正を行うときに、「ピボットする」と表現します。事業の方向転換、軌道修正、調整するという意味です。

 

実際の行動に移す前に、モデルが機能するかどうか現場でテストしなければなりません。この意義は理解できる思います。思いついたことを闇雲に実行に移すことほど危険なことはありません。

顧客の発見と検証

調査と検証をしなければなりません。その結果を踏まえて、軌道修正が行われます。
現場での調査は、「顧客の発見」と「顧客の検証」ということを繰り返し行い、モデルの精度を高めていきます。成功の確率を高めていくわけです。

 

適宜、方向転換するための方法が「ピボット」ということです。具体的には、見込み客に会い、そのフィードバックにより、変更を感じたら該当するキャンバスのブロックに戻り、検討、修正します。

『ビジネスモデルYOU』からの引用:

あなたのモデルが正しいと思える場合、顧客に実際に「売る」ことでモデルの有効性を確認してください。

 

もし自分自身や自分の提供するものが売れなかった場合、再びピボットし、売れなかった理由を反映して、モデルを修正してください。

 

顧客に売れた時が、あなたの就職がうまくいったか、あるいは起業家として新たな顧客を獲得していく準備ができたということです。


要するに、この段階では目的は売り込みに行くことではなく、外に出て潜在的な顧客に会い、モデルの有効性を見極める行動をすることです。顧客はどのようにあなたのモデルを評価してくれるかどうかです。

4つのチェックポイント

その時のチェックポイントは次の4点です。

『ビジネスモデルYOU』からの引用:

  1. 約束した価値を届けるのに必要なキーリソースやキーパートナーを、あなたが持っていると、顧客は確信していますか?また、あなたが提案しているキーアクティビティは、与える価値を届けるのに十分なものですか?
  2. あなたが役に立ちたいと思い、応えるべきニーズに関心を持っている顧客はいますか?そのような顧客は報酬ブロックで説明されているとおりに、喜んで支払いをしてくれますか?
  3. 顧客はどのチャネルを使って連絡やサービスを受けたいでしょうか?顧客との適切な関係を提案できますか?
  4. あなたはモデルを実行するために必要なコストを負担できますか?

このようなポイントは、あなたのモデルが市場で成立するかどうかの大切なポイントです。

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