本来の自分の価値観を取り戻し、キャリアの方向付けを見極めるために、ときには戻ってみることも
2014/8/24
私たちのキャリアや価値観は本当に自分のものなのだろうか?
ほんとうに自分らしい選択だっただろうか?
周囲の期待による選択
「周囲の期待によるものなのかもしれない」
ほとんどの日本人は、職業に対して事前に教育を受けるチャンスは少ない。進学、就職、転職。こうした人生の岐路にたつとき、私たちは今までどのような選択をしてきただろう。
家族、仲間、先生たちの態度や言葉を思い浮かべて欲しい。
- 安全性
- 安定性
- 将来性
- 社会的信用
- 給料の高さ
こんな言葉が思い浮かびませんか。
社会的承認への欲求と言われるものです。この欲求は私たちの内面に培ってきた価値基準を圧倒します。承認を得られないと自分の存在そのものが無意味だと思い、自分自身さえ表現できなくなってしまう。
ちょっと大げさかもしれませんが、自分を押し殺して、次の一歩を踏み出してきたのではないか。
マーカス・バッキンガムはその著書『最高の成果を生み出す6つのステップ』(原題 Go Put Your Strengths to work)に次のような一節があります。
あなたの子供らしい明晰さは失われてしまった。自分自身に問いかけるより、周囲の世界に耳を傾けるようになった。世界は説得力があって声も大きいので、あなたは明らめてその要求に従うようになった。
子供時代を思い起こして
『ビジネスモデルYOU』の事例の中にアンドレアというドックランナーをフルタイムの仕事にしている女性が登場します。
彼女は仕事を解雇になり落ち込んだ。
失業中、自分自身と打ち合わせするときだと決めた。
そして、長いこと好きだったものに戻っていった。
子どもの頃、楽しんだことだった。
大好きな犬と走ることだった。
それが彼女の仕事になった。
子どもの頃、夢中になって楽しんだことが、私たちにこれから進むべき道を示してくれることもあります。
私たちは20歳以前に、どんな思いを抱いていたのだろう。
何をするのが楽しかったのかな。
どんなこと(活動)に没頭していたのかな。
幸せな気持ちにしてくれたことは何だったのかな。
勇み立って一歩を踏み出す前に、
本来の自分を取り戻すために20歳以前のことを思い出してみよう。
キャリアの方向付けをもっと確かなものにする道があるかも知れない。
子ども時代の夢や希望は捨てたものではない。