週間スケジュール表の「刃を研ぐ」「役割と目標」とは?

2017/4/30

「週間スケジュール表」で考えることから始めよう

月間カレンダーに当月の時間固定のスケジュールを記入した後に、週間スケジュール表を作成します。
ポイントは左側の「刃を研ぐ」と「役割と目標」で、今週は何に絞るかです。『7つの習慣』では、この左側を「一週間のコンパス」と名付けています。まさしく一週間の方向を指し示す大切な考え方です。週間スケジュール表によって、自分はどんなことを何のためにしていくのかが明確になります。

 

次のような道具(週間スケジュール表)を使います。

週間スケジュール表の左側の図(一部)

  • 「刃を研ぐ」では何をするのか。
  • 「役割」と「目標」では、どんな役割にどんな目標を設定するのか。
  • ひと月を概観すると、今月はどんなことが自分に求められているのか。
  • 一週間単位で考えると、何をすればいいのか。

充実した人生を送るには、仕事、人間関係、自分の成長などをバランスよく保たなければなりません。ひとつのことだけに集中すると他の役割での信頼を損ねかねません。

刃を研ぐ四つの領域

「刃を研ぐ」には四つの領域があります。「刃を研ぐ」ことを週間単位で繰り返し、習慣化していくことが狙いです。『7つの習慣』では以下のような範囲に関することを確認するようにガイドしています。

  • 肉体」とは、運動、栄養、ストレス管理などに関すること。たとえば今週は、日曜日の7時から30分間、早歩きのウォーキングとか。
  • 社会・情緒」とは、人との関係を育み・維持、奉仕、感情移入、シナジー、内面の安定などに関すること。たとえば挨拶をきちんとする、相手の話に耳を傾けるとか。
  • 知性」とは、読書、視覚化、計画立案、書くなどに関すること。たとえば『7つの習慣』の第1章を繰り返し読む、〇〇事業企画のための資料収集・調査内容を明らかにするとか。
  • 精神」とは、価値観の明確化と遵守の決意、勤勉、瞑想などに関すること。たとえば日曜日の22時から価値観と役割を再確認し、ミッション・ステートメントを再検討するとか。

今週の自分にとって何が大切か、どんなことに絞って取り組むか、それはいつやるのかを決めます。この内容を週間スケジュール表にきちんと書き込み、強い意志をもって成し遂げるように努力を継続していきます。

 

本を読んだり、体をメンテナンスしたり、人脈を広げたり、セミナーに参加したり……などの活動なしに、昨日と違う成果を出すことはできません。

 

刃を研ぐことを樵(きこり)のこぎりの刃にたとえると、「木をたくさん切る」(パフォーマンスを高める)ためには、「のこぎりの刃を研ぐ」(能力を高める)ことを怠ることはできません。

 

なお、この「刃を研ぐ」は「時間管理のマトリクス」では第2の領域に属するものです。

自分の役割に応じた目標を考える

一週間の「刃を研ぐ」内容を決めた後に、自分の役割に応じた目標を決めていきます。

 

僕たちはさまざまな人間関係を築きながら生きています。対象者との関係で、役割が生まれてきます。

 

家族という視点では、夫(妻)、息子(娘)、父親(母親)、兄弟姉妹などの役割関係があります。仕事上では、上司、同僚、部下、得意先の相手、プロジェクトのメンバーなどが挙げられるでしょう。地域においては何らかのコミュニティに所属している場合もあります。友人・知人という括りもあります。

 

次のような表で考えてみましょう。

役割

今週の役割と目標を決める

一週間の中で、自分のすべての役割について完璧に活動できるわけではありません。いくつか大切だと思う役割と対象者を選びます。

 

「今週、この役割について重要なことは何だろう?この役割として何ができるだろう?」と自分に問いかけ、目標のところに書きます。

 

子供の誕生日があったら、「父親」という役割になるでしょう。「〇〇にプレゼントを購入する」といった内容でいいと思います。

 

一週間は生活のバランスを考えると、最適な期間といえます。バランスをとる最良の方法は、自分の今の役割を考え、この一週間で特に大事な役割は何かを考えます。今週取り上げる役割は、あらかじめ作成した自分の役割一覧から、今週重要だと思われる役割を書き出します。

週の終わりに振り返ってみる

毎週日曜日に、次の週を計画していくわけですが、今週はどんな週であったのか、改善すべきところはないか、という具合に毎週の充実度を徐々に磨きをかけていけばいいと思います。僕は4〜5週間分(約ひと月分)を携帯しながら日々使用しています。

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