起業のポイントはアイデアではない。キー・リソース(自分自身の資産)だ

2013/12/4

 

先日、本屋さんに言ったら大量にエンドで平積みされていた本がありました。(2013年12月)

 

一万円起業』という本です。

 

私も起業に興味がありますので、早速購入しました。

 

「キー・リソース」が出発点だ!

 

一読して、あらためてキー・リソースの大切さを確認しました。

 

このブログで紹介しているパーソナル・ビジネスモデルのキー・リソースがポイントになって、ビジネスを起動しているということです。

 

そして、本に登場する事例の人々はすべて苦難、逆境をバネにしていることも興味深い。

 

人は、苦境に立たされた時に初めて自らのキー・リソースに気がつくようです。

 

それがビジネスの爆発的なドライビング・フォースになっていくんですね。

 

それともうひとつ、

 

最初から起業するという意識を持っていなかった人が多い、ということです。

 

本の第一部のタイトルが、

 

「気がつけば、起業家」

 

とあるとおりです。

 

そして、顧客のために自分の能力を最大限に発揮することを生きがいにしています。

 

日経新聞に「キャリア・アップ」というテーマ企画紙面があります。

 

「私の課長時代」という起業トップの経験やマーケティング関係のコラムがあり、いつも必ず読んでいます。

 

2013年12月3日(火)29面14版では、「『信頼感』で仕事円滑」、「脱・ひとりよがり、3つの『ない』」という記事がありました。

  1. 妥協しない:顧客ニーズ先読み
  2. 遠慮しない:頼ること恐れずに
  3. アピールしない:控えめの姿勢、安心感生む

の3つの内容を実際のビジネスパーソンの事例で解説していました。

 

詳しくは紙面をお読みください。

 

記事の中の「信頼とは何か」について、

 

関西大学社会学部教授の安田雪さんの解説部分は次のとおりです。

「信頼性」とは「この製品は信頼性が高い」というように、スペックや能力を評価する時に使う。

人に例えるとその辞典で身につけている能力が高いかどうかが判断基準になる。
その人が期待に答えてくれるかどうかは能力とは別の問題だ。


「信頼感」とは「必ずやり遂げる」という意図や意志を評価する時に使う。能力(信頼性)が多少足りなくてもそれを補う努力をし、何らかの結果を出してくれる。
そうした相手が信頼できる人というわけだ。

 

記事では、信頼を高める第一歩の心構えを次のように書いています。

 

「自らが誰かの力になろうという意志を明確に持ち、
そのために何ができるかを考えて行動することだ」

 

仕事をする上で、 また、ビジネスを行う上で常に気に留めておきたいことですね。

 

自分自信の持ち味(キー・リソース)を存分に生かす上で、 大変大切な視点だと思います。

 

「誰か」は、あなたの「顧客」、
「何ができるか」は、「顧客に与える価値」と読み替えることができます。

 

パーソナル・ビジネスモデルでは、「キー・リソース」と「キー・アクテビティ」が「顧客に与える価値」に密接に関連しています。

 

あなたのキー・リソースの何を使って、どんなキー・アクティビティで顧客の力になっていくのか。

 

これが明確になれば、起業の第一歩が踏み出せます。

起業するための顧客創造の観点。「人びとがかなえたいと願う希望を見つけ、それを満たすこと」「買いたいものは自分でつくろう」

2013/12/18投稿記事。

 

先日、『一万円起業』という書籍を紹介いたしました。
起業する上で外せない観点があります。

 

同書からそのポイントをピックアップしてみました。わたしに響いた言葉です。

 

■ 46ページから、

新しい仕事をつくりだす秘訣は、人びとがかなえたいと願う希望を見つけ、それを満たすことにある

■ 47ページから、

店の使い勝手が悪いと感じたり、売っていないものを探しまわったりした経験はないだろうか。不満を抱いている人はおそらく他にもいるし、市場にないものをほしがっているのはあなただけではないだろう。買いたいものは自分でつくろう。そうすればたぶん、他の人もそれをほしがるはずだ。

 

ある出来事から派生する結果は、一つだけではない。


これらの言葉について、その通りだなと思います、いかがでしょうか。
「不」の付くことを解決してあげるだけで、ビジネスが成り立っています。

 

ビジネスが成立するには、「不」を抱えて困っている「顧客」が必要です。
顧客との間には「商品・サービス」があり、お金のやりとりが生じます。

 

顧客のほしがる「不」を解決する商品・サービスをきちんと定めなくてはなりません。
もしかしたら、あなたのほしいものは、他の誰かもほしいものかもしれません。それを素早くネットを使って、リサーチしてみることもできます。

 

マイクロビジネスの成立は、この視点が欠かせない。

クリス・ギレボーの最新著作『このために生まれた・・・』、翻訳版はまだか

2016/5/7

 

クリス・ギレボー著『一万円起業』を本サイトの参考書籍で紹介しています。個人レベルのマイクロ起業の方途とその成立過程を実例を通して紹介している書籍です。もちろんクリス本人のビジネスの立ち上げについても触れています。

 

さて、クリス・ギレボー氏の最新の著書が紹介され始めました。まだ、日本語にはなっていないようです。今年中には出版されるのではないでしょうか。
タイトルは、『Born for This: How to Find the Work You Were Meant to Do 』です。どのように訳すのでしょうか?本書をアマゾンの洋書で検索し、クロームで翻訳すると、次のようになります。

 

『このために生まれ:あなたが行うことに意味していた仕事を見つける方法』

クリスの新刊

 

私は翻訳の専門家ではないので、わからないが、意味としては次のようなメッセージではないでしょうか。

あなたは、あなたが行う意味のある仕事のために生まれてきた。あなた自身の中から、あなたが築くことができる「あなたの仕事」をみつけてみよう!

私は「一般社団法人ビジネスモデルイノベーション協会」の【イノベーターズ☆レポート】(登録すれば無料で読めます)というメルマガを読んでいます。ビジネスモデルに関する高品質の情報を提供している唯一のメルマガではないでしょうか。先月末、協会の渡邉理事がこのメルマガの中でクリス・ギレボーの最新著作を紹介していました。興味をそそる内容でしたので、一部ですが共有したいと思います。

(略)海外のビジネス書を見てみると、マイクロ起業家向けの本も増えてきました。それでは、どのようなことをすれば、変動する社会の中で生き残り、そして、自分のビジネスを所有することができるのか?

 

そのことについて書かれています。本書では、具体的にあなたが気になるであろうことが書かれ、そして、すぐ行動に取り掛かれるのが特徴です。

 

例えば、
・もっともお金を稼ぎたい
・転職エージェントを味方につける
・キャリアのジレンマを解消する
・現在の仕事をハックする
・良きチームを辞める
・よりよい給料もしくは利益を交渉する
・毎日を自分のやりたいものだらけに変える
・すべてのスキル、情熱、興味に関わるキャリアをつくる

 

こうしたことを13章かけて、あなたに戦略と行動計画を作って解決してくれます。
(略)
【ルネッサンス マインドセット】
1.自分のマスターリストをつくる

 

自分の情熱や関心ごと、過去、現在合わせてリストをつくる。
スターもしくは丸をつけて、本当に心から望んているものを一つ選ぶ。
2.試してみる

 

どんな分野がいいのか?
あなたの答えに共通項がないだろうか?
どれが自分にとって一番重要なのか?
生きている上での自分の哲学にひっかかるものとは?
なぜ、それを行うのか?すべてのやることに理由づけてみる。
隠れたモチベーションや原動力を特定できるとしたら、何を選ぶのか?
3.まったく関係のない関心事を、掛け合わせてみる
1と2ででできたことから、二つ選び、掛け合わせてみる。
(略)
その他にも、19日間で自分のやりたいことをおくれる方法や自分でベンチャーを立ち上げる方法など、マインドから具体的な戦略まで詳しく載っています。本書を使えば、あなたも小さくはじめて、自分オリジナルのビジネスが見出せることでしょう。


以上が記事の一部です。渡邉理事、紹介記事をありがとうございます。

 

パーソナルビジネスモデルでは、まずキャンバスで現在の自分を押さえ(把握し)ておきます。その後、キーリソースをどのように仕事に結び付けて(生かしていく)いくのかをデザインしていくことになります。キーリソースを重要視しています。そして、顧客を明確にし、顧客に与える価値を明らかにしていきます。おそらく最新著作では、具体的事例に基づいて、パーソナルビジネスモデルを現実に立ち上げる方法を事細かに述べていると思われます。

 

日本語版の出版が待ち望まれますね。

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