現実を捉え直すことで現実を変えることができる

2013/9/10

 

「現実」とはなにかについて考えてみましょう。
以前の記事でも書きましたが、視点を変えることで今の現実は全く異なるものになることを確認しました。
■■記事カテゴリー『モデルの再構築』にあります。
現実とは何か?自分の作り上げてきたメンタルモデル(固定観念)とは?

 

いまあなたに起きている困った現実があれば、まずはその状況を書き出してみるという手があります。

 

次の図のように、左側のマスの中に、今の困っている状況を書きます。そして、今後起こり得る代わりの現実を考え、右側のマスに書き出します。

現実を捉え直すために

左側のマスに書き入れた困っている現実の状況は、あなたの心の中のおしゃべりで、あなたの持っている固定観念(メンタルモデル)です。
私たちが知覚したことを現実だと想定したとき、それが現実になってしまいます。現実を変えていくためには、その見方を変える必要があります。

 

右側のマスの中に書き出した内容は、メンタルモデルを乗り越えた姿です。

 

書きだしたことに納得がいかない、あるいはしっくりこない場合には、何度か視点、見方を変えて書き出してみる必要があります。そして、次は行動です。

 

右側のマスになるためには勇気を持ってアクションを起こしていくことができるかが、ポイントになりますね。

 

そうなると本当にいいのですが、おそらく今までのあなたの行動様式と異なるので、逡巡してしまうはずです。というのは、あまりにも自分勝手で都合のいい、ちょっとわがままなことでもあるからです。でも、魅力的なはずです。大胆な行動を起こせないかもしれませんが、現実を変えるひとつの可能性をその気になって試してみることができます。

 

さて、『ビジネスモデルYOU』ではこのエクササイズの注意点を2点挙げています。代わりの現実を考える上での注意点です。

  • いま経験しているよりも、良い現実
  • もっともらしく受けられる現実

代わりの現実を考えた場合、必ず相手が登場すると思います。相手の状況や感情にも配慮することを忘れないことです。また、相手がどんな反応を示すのかも想定しておきましょう。

日記の効用

毎日、私は日記を書いていた時期があります。あなたも日記を書いていた経験があることでしょう。

 

自分なりのお気に入りのノートなどに、毎日感じたこと、こうしようと思ったことなどを書いていました。私の場合、20代後半まで日記を書いていました。

 

このエクササイズで気がついたのですが、日記の効用は捨てたものではない、ということです。このエクサイズの観点を利用して、日々の現実の状況を認識して、どう克服しようかと、考えて書いていく。こうなればいいなあということを書く、自分を鼓舞する言葉を書いていく。この連続の中で、確実に現実が変化していくような気がします。

 

単に日々のことや感情を綴る日記に終始せずに、「日誌」という視点も必要です。現実を変えていくという闘いですから。

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