テクノロジーは僕たちにどんな世界を見せてくれるのだろう
2016/12/7
『<インタアーネット>の次に来るもの』(ケヴィン・ケリー著)という本を読み進めています。
テクノロジーの革新、進展で不可避な(避けることができない)こととは何だろう。
僕たちの生活はどのように変わっていくのだろう。
こんな疑問に答えてくれます。
12の方向性でテクノロジーが人々の生活、ライフスタイルに与えるインパクトを展望しています。
12の方向性とは
- BECOMING(ビカミング)
- COGNIFYING(コグニファイング)
- FLOWING(フローイング)
- SCREENINNG(スクリーニング)
- ACCESSING(アクセシング)
- SHARING(シェアリング)
- FILTERING(フィルタリング)
- REMIXING(リミクシング)
- INETERACTING(インタラクティング)
- TRACKING(トラッキング)
- QUESTIONING(クエスチョニング)
- BEGNINNING(ビギニング)
12の方向性(不可避)について、「訳者あとがき」には次のようにコンパクトにまとめています。
ネット化したデジタル世界は名詞(結果)ではなく動詞(プロセス)として生成し(第1章 BECOMING)、世界中が利用して人工知能(AI)を強化することでそれが電気のようなサービス価値を生じ(第2章 COGNIFYING)、
自由にコピーを繰り返し流れ(第3章 FLOWING)、
本などに固定されることなく流動化して画面で読まれるよういなり(第4章 SCREENINNG)、
すべての製品がサービス化してリアルタイムにアクセスされ(第5章 ACCESSING)、
シェアされることで所有という概念が時代遅れになり(第6章 SHARING)、
コンテンツが増えすぎてフィルターしないと見つからなくなり(第7章 FILTERING)、
サービス化した従来の産業やコンテンツが自由にリミックスして新しい形になり(第8章 REMIXING)、
VRのような機能によって高いプレゼンスとインタラクションを実現して効果的に扱えるようになり(第9章 INETERACTING)、
そうしたすべてを追跡する機能がサービスを向上させライフログ化を促し(第10章 TRACKING)、
問題を解決する以上に新たな良い質問を生み出し(第11章 QUESTIONING)、
そしてついにはすべてが統合され彼がホロスと呼ぶ次のデジタル環境(未来の<インターネット>)へと進化していく(第12章 BEGNINNING)という展開だ。
僕たちの住むデジタル環境の世界とはどんなもので、どのような方向性で進展していくのか。
その本質とは何かを読み解いている本です。
ビジネスは様変わりするちょうど端境期に僕たちは生きているようです。
始まりはインターネット、ウェブ、クラウド、スマートフォンというテクノロジーです。
このブログで紹介しているパーソナルビジネスモデルという考え方は、やがてキャンバスのフォーマットに沿った自分自身のライフログが記録され、個人に合わせた診断プログラムにアクセスして、自分自身の理解を深め、現在のキャンバスと近い将来や人生の行く末を想像できるキャンバスが提示されるようになることでしょう。
リアルタイムにキャンバスは書き換えられ、どのブロックが将来にどんな影響を及ぼすのかも、多くのサンプルや類似例から推測可能になることでしょう。
近い将来の僕たちが必要とするAI は、ネット上に存在する無数のコンテンツにフィルターをかけ、キャンバスの各ブロックのコンセプトに沿って、自分に必要な情報を瞬時に集めてくれるでしょう。
自分自身の新たな可能性をシミュレーションできることになります。より能動的に自分自身を生きなくては自分というものをますます理解できなくなっていきます。
AI は現在大きな注目を集めています。おそらく今後すべてのモノやサービスに埋め込まれていくでしょう。僕たちは空気のように「彼」らと共生するようになります。著者はAI の高度化に伴い、人は本質的な疑問と対峙しなくてはならなくなると推測しています。
われわれは自らの役割、信条、目標、アイデンティティーの再評価を迫られるだろう。人間は何のために存在しているのか?……(中略)
人間はいったい何に秀でているのかと、絶えずアイデンティティーの危機に晒されることだろう。
……(中略)
人間を人間たらしめるものはいったい何だろう?
……(中略)
AI の到来による最大の恩恵は、それが人間性を定義することを手助けくれることだ。われわれは、自分が何者でるか知るためにAI が必要なのだ。