個人の可能性と現実を重視する法華経

2016/1/26

 

個人の可能性と現実を重視する法華経のコンセプト

最近、読んだ本があります。
ほんとうの法華経 (ちくま新書)』

 

法華経には釈迦と菩薩の関係が描かれます。
あなたはずっと過去に私のもとで修業した、というフレーズがたくさん出てきます。
また、この逆の場合も語られます。その意味について記述されている部分です。

現在が大切

そこにはこんな一節がありました。

現在の在り方の中に過去も未来も含まれている。

現在の自分は、遥かな過去からの総決算として今がある。
現在の自分がいかにあるかによって未来は決まる。
仏教の時間軸では、現在が最も重視されます。
その現在の自分にはいろいろな可能性を秘めている。
それを過去から解きほぐし、現在を呼び起こす。


パーソナルビジネスモデル・キャンバスで言えば、
現状のキャンバスを描くことが「過去から現在を解きほぐす」ことになります。

 

ここで、今の自分には様々な可能性を孕んでいることが理解できるはずです。
今自分が為すべきことが、はっきりして、集中して取り組むことができるバックボーンができるわけです。

 

後は行動するたびにキャンバスに戻って、行動の結果をフィードバックして、
変更・修正を継続していけばいいと、確信が持てることになります。

 

「ブッダ本来の教えを正確に読み解く最高の入門書」というのが帯のコピーです。
対談ですから大変わかりやすい内容です。

 

初めて仏教用語に接する人には、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。
それでも、読むと自分自身についての理解が深まっていくと思います。

ほんとうの法華経

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