目標達成とワーク&ライフ・デザインとパーソナルビジネスモデル・キャンバス
2016/2/3
始めにキャンバスを描いてみる
最初はとっつきにくいかもしれませんが、パーソナルビジネスモデルのデザインでは、キャンバスの9つのブロックの意味を踏まえて、まず始めに今の自分のキャンバスを描いてみます。
初めての方は自分自身についてのブロック「キーリソース」をどのように考えて記述すればいいのか難しく感じることでしょう。
キャンバスにはあなたの「関心」「個性」「スキルと能力」がきちんと表現されていますか。
当ブログのキーリソースのカテゴリーなどの記事を参考にしてください。
ここでは、じっくり時間をかけてほしいと思います。
なぜならば、自分自身や自分の環境などをよく理解してほしいからです。
次にいくつかポイントを挙げておきます。
- 9つのブロックを理解する
- 9つのブロックの関連性を理解する
- キーリソースの意味を理解する
- キーリソースを理解するためのエクササイズをやってみる
- キャンバスをチェックリストで検討する
キャンバスを描いただけで終わらせない
描いたキャンバスは本当に自分の現実、現場で機能しているのだろうか。
キャンバスの検証をしていくわけです。
考え方としては、「キーリソース」と「キーアクティビティ」に整合性があるかどうかが大事です。
キーリソースとかけ離れたキーアクティビティだと、あなたはかなりのストレスを感じているはずです。
もし不都合が生じていると感じたら、解消しなければなりません。
また、キーリソースとキーアクティビティに矛盾がないが、あなたの「顧客」を特定した場合、キーリソースとキーアクティビティから生み出される「与える価値」が顧客を助けるために本当に役立っているかという問題があります。
単に思いを巡らしたり、想像したりするだけではなく、特定した顧客層と会い、話を聞かなければなりません。
顧客からあなたへの感謝やアドバイスがもらえたらキャンバスをもっと機能させる格好の情報が入手したことになります。
こうした情報をもとにキャンバスの修正、変更を行ってください。
目的宣言文の効用
もう一つ大事なことがあります。
それはあなたが描いたキャンバスの「目的宣言文」をつくってみることです。
ミッションステートメントとも言われることがありますね。
目的宣言文は決して変化しないものではありません。
あなたのライフステージや環境の変化にも影響をうけます。
キャンバスが変われば目的宣言文も変わります。
また、目的宣言文にはあなたのパーソナルビジネスモデルの「ポジションニング」が表現されています。
さらに、あなたのキャッチフレーズにもなることでしょう。
このように目的宣言文は、キャンバスの方向付けにもなります。
キャンバスを描くことから編み出されてきた目的宣言文は、キャンバスに意味を与えることになっていくわけです。
位置づけとしては、目的宣言文があって初めてキャンバスがある、ということです。
ただ、最初から目的宣言文を創り出すことは、簡単にはできません。
どんな行動を起こしていくのか
キャンバスが固まってきたら、というよりも同時進行的に、あなたは顧客のために何をすればいいのかを意識するようになります。
どんな行動を起こしていけばいいのかということです。
ここに「目標設定」が登場します。
あなたのパーソナルビジネスモデルを強化、補強していくための目標です。
一つだけではないでしょう。その中でも最初の取り組むのは、一番モデルに影響を与えるものから取り組むことが大事です。
つまり、複数の目標があった場合、「最も大事なことは何か。大事な一つはなにか」という優先順位を意識することです。
あなたにとって、全力で取り組まなくてはならない「一つ」とは何でしょうか。
目標の考え方
最終ゴールにたどり着くためには、マイルストーンがあって、そのマイルストーンが目標を表していると言っていいでしょう。
例えば、山に登るときにベースキャンプや休息の場所がいくつも設定されるように。しかも天候などの環境の変化によって、変更を余儀なくされることもあります。目標もそうなる可能性があります。ですから「大事な一つ」から片付けていかなければなりません。
目標は常にキャンバスを顧客のために有効に機能させていくためにあります。あなた自身を十分に発揮していくためにあります。
決して目標自体が目的ではありません。ここに目的宣言文の意味があります。キャンバスも目標もこの目的のために存在します。
ワーク&ライフ・デザインへ
人生の多くの時間を私たちは「仕事」に費やします。
それゆえ仕事への取り組み姿勢や人生における仕事の位置づけは議論に及ばず重要です。
パーソナルビジネスモデル・キャンバスというツールを使うことは、自らの人生をデザインしていくことにつながります。
他にもたくさんのツールや考え方があると思いますが、一枚のキャンバスから出発することは、大変単純でかつ全体を把握できる優れた道具だといえます。