今やるべきことを知り、仕事と人生を充実させていくためには日誌が効果的
2016/10/21
すっきりしない毎日だ。
日常の仕事に追いまくられている。
疲れが取れない。憂鬱だ。
規則正しい生活を
まずは、毎日を規則正しく過ごすことが必要です。
何時に寝て、起きて、午前中・午後には何をして、仕事を何時に終え、その後は何をするのか。
きちんと生活を規則正しく立て直しましょう。
悪癖と思われることを追放しなくてはなりませんね。
本来やるべきことに時間を作り、集中するために、余計なことをしようとする自分との戦いです。
継続して「行動」日誌をつける
まず最初の処方箋は、毎日、日誌をつけることです。
そうすると、なんと残念な毎日を過ごしているかが数日でわかることでしょう。
もう日誌なんかつけたくない、という気持ちにもなることでしょう。
ここからが大事なことです。
日誌を書き続ける勇気を奮い起こして、継続することが戦うことになります。
では、日誌には何を書いていくのか。
自分の行動に着目してみる、という観点から始めてみたらどうでしょうか。
行動日誌ですね。
今日はこんなことをして、こんな風に感じたというだけではなく、
まず、今夜に明日はこんなことをやろうということを書きます。
いくつでもいいですが、5つくらいにしておいたほうがいいでしょう。
そして、今日一日を振り返って、どれができたか、どれが残ったか、なぜできなかったのかを測定していきます。
この繰り返しを毎日続けます。
こうした活動を通して、いろいろな思いが駆け巡ってくるでしょう。
そんな思いもあったら書いておいてもいいでしょう。
4行日記も取り入れてみよう
さて、「目標達成の3つのステップと4行日記」という記事で、
(記事カテゴリーは『キーリソース』です)
「 ■事実、◆発見、●教訓、★宣言 」という内容で、1行20文字以内、全体で80文字以内で書く、ということを紹介しました。
行動日誌と合わせて、4行日記も取り入れると、自分自身の素晴らしいところが浮き上がってきます。
効能は次のとおりです。
自分の考え方、行動の特徴(癖)が見えてきます。「事実」にいつも出てくる言葉は、あなたが当面、注意・興味を向けているテーマです。 問題意識をもっているから、一日に一つの事実を書くときの優先順位が自然と高くなってくるのです。
自分の強みが見えてきます。
「発見(気付き)」についても、共通項をまとめてみると、あなたの関心事が見えてきます。それはあなたにとって強みと呼べるものでしょう。
自分がめざしていることが見えてきます。
「宣言」をまとめて眺め、共通項を探すことにより、あなたの「ありたい姿」、「当面の目的や目標」、「人生の目的や目標」が見えてきます。
ドラッカーのフィードバック分析
これらの作業は、ドラッカーの言う「強み」発見のフィードバック分析につながっていきます。
自分の強みを理解していく意味で、『「強み」とはなんだろう?』を参照してください。
(記事カテゴリーは、『エッセンシャルズ』です)
強みを知る方法は一つしかない。フィードバック分析である。何かをすることに決めたならば、何を期待するかをただちに書き留めておく。
9か月後、1年後に、その期待と実際の結果を照合する。
私自身、これを50年続けている。そのたびに驚かされている。
日記をつけて自分を変えていく。芸術脳は創造脳
2016/3/30
日記を使って『内省』する習慣
日記をつけることは、目標達成などに効果的だという話をよく聞く。
どんな日記をつけていけばいいのだろう。そのポイントを確認してみよう。
詳しいことは、次のサイトで確認するといいだろう。
ナンシー・J・アドラー マギル大学S・ブロンフマン記念経営学講座教授は、「日記を使って『内省』する習慣が、あなたを優れたリーダーに変える」とする記事だ。
ここでは要点だけをピックアップしておく。
- 日記帳を買う
- 1日15分間、内省の時間を確保する
- 邪魔の入らない静かな場所を見つける
- 適切な時間を選ぶ
- 心に浮かぶことを何でも書く
- 日記は誰にも見せない
日記帳を使って内なる自分と対話する3つの方法
- 内省を誘発する問いを自分に投げかけ、反応を書く
- 芸術作品を見てイマジネーションを刺激する
- 目的・意義について考える
興味深いのは、「芸術作品を見てイマジネーションを刺激する」ということだ。この点について教授は次のように述べている。
たとえばイェール大学で行われたある研究では、若い医師たちが美術史の講座を受けると、覚的な診断力が有意に向上することが示された(英語論文)。
その理由は、芸術作品を見ることで、鑑賞者は(芸術家であれ、医師あるいはCEOであれ)複雑な対象から意味を見出す力を高めるからだ。
つまり芸術鑑賞は誰にとっても、物事をより正確に、創造的に理解するうえで役立つのである。同時に、ある種の謙虚さも身につく。いまの自分の解釈は、他にもありうる多くの世界観の1つにすぎないと気づくからだ。
「芸術脳」は「創造脳」
自らも絵を描く『芸術脳と科学』の著者 塚田実氏は、人間の脳内には環境に適応するために二つの世界があるという。
それは、次の二つで脳内で共存しているという。
●外界の脳内モデル
環境を取り込む外界の再現的世界。
●再現的世界を駆使して新しい情報を創発させる情報創成の世界
脳内の再現的世界を用いて仮説を立て、推論や感性によって新しい情報を創成する。
芸術、科学技術における発見・発明、哲学、宗教はその成果で、「芸術脳」は「創造脳」であるという。こうした観点からも内省する時間と作業は極めて重要だ。
パーソナルビジネスモデル・キャンバスという道具を用いて自らの置かれている環境を描き、将来を思い描くことは「内省」にも十分通じる。